実際の建築単価はここでは書けませんが、
その値上げ幅は4割~6割に相当し、70㎡クラスのファミリーマンションで換算すると
1住戸1000万以上の価格変動になり、30戸程度の分譲マンションで3億近く高騰した事になります。
私が、「なぜそんなに高騰したのでしょうか!」と尋ねると、
ゼネコンいわく、本社からは安い価格で建築を受注するな!と指示が下りているそうです。
そのために生じた余剰の監督や職人は、東北の震災復興事業にまわすよう言われているので、
従来の単価では受注できなくなってきているのです。
要するに他に良い仕事が多くなったので、安く受注する意味が無くなってしまったのです。
実は、社長からこのような相談もされました。
今後建設費の高騰はすぐには納まらない。
来年、再来年建築しようと計画して仕入れ済みの分譲マンション用地を、
損切り覚悟で「新築大家さん」のお客様に買ってもらえないだろうか?
このまま仕入れ済みの用地を持ち続けても、金利や経費がかさみ出口が見えない中で
ホールドできない。当座は分譲マンション事業を休止すると言われました。
結果、都内数か所のマンション用地を預かり、
「新築大家さん」会員の皆様に供給すべく、プランや価格交渉を行っています。
今後、我々建設業界も価格高騰により、費用対効果の出ない問題にも立ち向かわなければならなくなります。
「新築大家さん」ではこの様な問題を半年前から想定し、
すでに『3本の矢』を計画し実行しています。
建築コストを上げない『3本の矢』
<1本目の矢>
先ほどお話ししました、なぜ建設コストが上がるのか?それは、材料の為替による輸入建材の高騰。
もう一つは建設現場の職人さんへ支払う日当の高騰にあります。
従来は日当1万円でA社の仕事をしていたが、
B社より1.2万円日当を払うから我が社の仕事をしてほしいとオファーがあり、
新たにC社から日当1.6万円払うと、オファーがある。
この繰り返しで、徐々に建設単価が上がる現象が起こっています。
「新築大家さん」の職人さんには、
「新築大家さん」の仕事だけしかしていない職人さんたちが多いです。
その上で職人さんへ今以上に毎月コンスタントに仕事を切らせず、
施工現場を出していく約束をすることで、他社の価格の魅力に乗らず、
義理と人情を優先し引き続き単価の値上げをしないよう協力をして頂いています。
「新築大家さん」会員の皆様にもご協力いただきたいことが有ります。
建築価格は従来価格を維持する代わりに、
「新築大家さん」の職人さんの月の施工能力を超えない範囲でしか仕事をお受けできません。
従いまして月間4棟の着工以上は出来なくなりました。
また、従来より1~2か月程度、建物の完成に時間がかかってしまいますが、
職人の施工能力を超えない範囲で順次着工いたします。
この『第1の矢』で当座の建設価格の維持は出来ます。
これを機会に疑問点や不安ごとをコンサルタントにご相談ください。
「新築大家さん」は投資家の皆様の為に、時代の変化に負けず、
発想とアイディアで切り抜け、皆様のお役に立つためにこれからも努力と精進を致します。
次回は第2、第3の矢!?をお話しいたします。
次回セミナーは3月15日(土)です。
是非この機会にセミナーや個別相談会にご参加いただき、
「新築大家さん」コンサルタントとご相談の機会を持って頂けると幸いです。
どうぞお気軽にお越しくださいませ。
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