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建築と音楽

設計事務所での修業時代、「建築家を目指すなら美術はもとより
音楽にも精通していなければならない。」と、よく言われました。

もともと音楽を聞くのが好きで、学生時代はジャズ喫茶に入り浸っていたこともあり、
それが建築家への道の役に立つのであるならばと、ジャズやクラッシック、
ロック、ポップスと、様々な音楽を喜び勇んで聞いたことを思い出します。

さて、翻って私の場合、はたしてその音楽体験は、
その後の建築づくりに本当に役に立っているのでしょうか?

かつて、アメリカの美術学者フェノロサが奈良を訪れた時、
薬師寺東塔を見て、「凍れる音楽」と評したことは有名な話しですが、
きっとその時フェノロサの心には、妙なる旋律が響いていたのでしょう。
薬師寺東塔の美しいフォルムは、見る人の心に
さぞや美しいメロディを聞かせることが出来るでしょう。

私も以前、ニューヨークでフランク・ロイド・ライトの
グッゲンハイム美術館を訪れた時、なんとも不思議な現代音楽に
身をゆだねたかのような印象を持ったことがあります。

自分がかかわった建物を訪れた人が、
果たしてなにか音楽的な連想をすることが出来るのだろうか・・・・
どんなメロディが流れてくるのだろうか・・・・
雑音しか聞こえてこないのだろうか・・・・
それとも何の音もしないのか・・・・

優れたデザインの建物であれば、それを体験した人の心にきっと
何がしかの旋律を思い起こさせるものなのでしょう・・・・

自分のデザインが、見る人の心になにかの旋律を聞かせられるようになったら
どんなに素晴らしいだろうかと思います。

出来れば、楽しく明るく、ホッとできるような音楽を奏でるような建築を作りたい。

そう思う今日この頃であります。

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