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新国立競技場コンペにみるデザインと予算

このところ、建築デザインに関する話題で、世間を騒がせている話がありますね。
「新国立競技場コンペ」です。
2020年の東京オリンピック招致で東京が勝ち残り、
日本中が喜びに沸き立つ中、俄然オリンピックがらみの大きな問題として、
この「新国立競技場コンペ」の当選案にスポットライトが注がれたようですね。

当選案は、イギリスの建築家「ザハ・ハディド女史」の案で、
報道等でご覧になった方も多いかと思いますが、なんとも不思議な形。
素人目にも「ホントにこんなの建つの?」という疑問がわいてきても
不思議ではない形をしています。

当選者の「ザハ・ハディド女史」は、建築界では
アンビルトアーキテクトとして名を馳せた人物でもあり、
その巨大なボリュームから受ける印象もあってか、
「本当にこの案で良かったのか・・・・」と言う声が、建築界だけでなく、
日本中から巻き起こりました。

建築界の重鎮、槇文彦先生(隣接する東京都体育館の設計者。
これもコンペで選定されている。)からも辛辣なご意見が出たり、
予算が倍以上かかる見込みだとかで、どうやら設計の見直しをするようです。

この件に関しては賛否両論(否定的な意見が多いようにも思えますが)
さまざまな意見がさまざまな方面からあげられています。

いずれにしても、公募の国際コンペとして
世界中の錚々たる建築家(応募資格規定によって巨匠以外は
応募すらできなかったらしいですが。)が案を戦わせ、
それを世界の安藤忠雄を委員長とした審査委員会が選んだコンペの結果としては、
いささかお粗末な顛末と言わざるを得ません。

規模設定に問題があったとされる主催者にも大きな問題がありますが、
1300億円の予算設定(見込み)に対して、3000億円かかると言われて
ケロリとしている建築家の肚の座り方も大したものかもしれません。
さすがザハ・ハディドと言ったところでしょうか。

公共事業の無駄遣いっぷりの最たるもののような気がします。
良いデザインにしよう、面白いものにしようとすると、
どうしても予算がかかってしまいがちですが、
かかるだけかけていいような事業は民間では考えられません。

このコンペの開催にだって思ったより多くのお金が使われているはずです。
一体どうなっているのでしょう・・・・・

そして私たちはより良いデザインを出来る限り予算に近い金額で実現できるよう、
今日も汗を流していくのです。(なかなか収めるのは難しいですが・・・・)

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