新築大家ファンの皆様こんにちは。
少しタイムラグはございますが、2020年オリンピック決定おめでとうございます。
とても楽しみでワクワクします。
さて、今回はオリンピックに関連のあるお話しをさせていただきます。
オリンピック会場となります豊洲エリアのマンション等は、オリンピックが決定してから、すぐに価格が1割~2割上がりました。その効果で需要が高く、すぐに完売している状況となります。
その話しだけ聞きますと、とても羨ましいと思われる方がいらっしゃることでしょう。ですが、これは一時的な状況でしかございません。どういう事でしょうか。
実は、販売価格だけではなく、建築費や土地値も上がってきているのです。
では一体、どういう状況が考えられるのでしょうか。
例として、昨年土地を仕入れた不動産業者がいると仮定しましょう。
この不動産業者は、今までと同様の建築費・販売費を想定して土地を仕入れていたとします。
今年の4月から建築資材費を上げる、と資材業者から建築業者に通達を受けるとします。そうすると、元々想定していた売上構成(利益)に大幅な変更が生じてくることが、容易に考えられると思います。
これは、不動産業界からしますと大打撃となります。
不動産等は一般的に土地の仕入れをし、建物を建て、販売する流れがございます。
大小の規模にもよりますが、大型マンション等になればなるほど建築工期は長くなります。
要するに、土地を仕入れてから販売するまでには数年の空白期間がございます。
販売するタイミングの景気や経済情勢を考え、販売価格から差し引いて土地を仕入れます。
勿論、われわれもプロですから、ある程度の将来的な状況の想定は考えられますが、現実としまして、土地値・建築費が上がっている以上、販売価格は上昇してくることでしょう。
その状況に追いつくように景気や皆様の懐が潤っているのであれば問題ないのですが、相反する状況となってしまいますと、考えるだけで恐ろしいです。
当社に関しましては、そのような全体像をきっちり見据えた上で企画を創っていきます。