【コストパフォーマンスが求められる時代だからこそ、『付加価値』の真価を問い正したい】
本書では、私が実際に相談を受けた出来事を挙げながら説明させていただきます。お客様のビジョンに対して寄り添えない業者、「Win・Win」の考え方を見出すことができない業者の話もありますし、見せかけのコストパフォーマンスで押し通そうとした結果の話もあります。いずれも対岸の火事ではございません。この本を手にされているお客様が、いつ当事者にならないとも限りません。真実をお伝えすることで、そうしたお客様が本当の見積もりの形や付加価値に気づき、一方、良い意味で企業努力をする業者が一社でも増えることを願い、筆を取らせていただきました。
投資物件を手に入れるということは、その時点からスタートするということです。ゴールと間違ってはいけません。融資を受けられてやっと手に入れた、と息をつきたい気持ちもわかります。しかし投資物件を手に入れることが目的ではありません。長い期間キャッシュフローを出し続け、物件の返済比率を上げ安全率を確保しつつ、次の物件に備えチャンスを逃さず優良物件を取得していく。勉強も怠れませんし、人脈も広げた方が有利です。この難しい経営全般をサポートし将来にわたりともに歩んでいける、コンサルタントであり会社でありたいと思っています。「建築してさようなら」では責任ある業者とは言えません。忙しいオーナーに変わり日々奮闘した結果得られた、生々しい入居募集の裏側をお話しいたします。